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これまで、全国に1500棟以上供給してきた穴吹工務店。プロジェクトごとに勤務地が変わるため、他業界と比較すると転勤することも多いです。転勤と聞くとマイナスなイメージが多いですが、実際働く社員はどう思っているのでしょうか?メリットもデメリットも含めて、体験談を聞いてみましょう。

マンション販売営業職 27年目

ベテラン社員

Y.T

マンション販売営業職 27年目

Q. 今までの転勤経験について教えてください。

A. 自らの意志で転勤を希望し、12の都道府県で働いてきました。

これまで大分、長崎、熊本、鹿児島、宮崎、福岡、静岡、広島、岡山、山梨、高知、香川への異動経験があります。同じ場所に複数回赴任したこともあるため、引っ越しの回数は25回以上になりますね。一番多いのは鹿児島で、これまでに8回以上赴任しています。営業の応援のような形で転勤することもあり、その際には数カ月で次の場所に移るので、1年間のうちに複数回の引っ越しを経験したこともありました。念のため伝えておくと、私は自分から希望して転勤している転勤マニアです。転勤も引っ越しも多ければ多いほど喜んでいます。

Q. 初めて転勤の話を聞いた時、正直どう思いましたか?

A. 少しのさみしさと大きな期待がありました。

最初の配属は大分でした。思い返せば、この時から自分とは縁のなかった土地からスタートしていたんですね。配属から6カ月ほどして、長崎へ初めての転勤をすることになりました。ようやく仕事に慣れてきたところだし、面倒をみてくれた先輩たちと離れるのがさみしかったことを覚えています。でも、嫌々行ったわけではありません。長崎の物件は非常に売れ行きが好調だと聞いていたので、打診されたときに喜んで引き受けたんですけどね。実際に長崎では多くのお客さまに恵まれて、そこから私の転勤人生が始まりました。

Q. 転勤先での暮らし方を教えてください

A. 観光地巡りや史跡巡りを楽しんでいます。

転勤先では、徹底的に観光を楽しむことにしています。有名な2つの観光情報誌を購入して、両誌に掲載されているスポットは1年ほどかけて全部を回り尽くすようにしています。また、個人的な趣味として歴史や史跡に興味があるので、規模を問わず各地の歴史資料館や城跡、特に山城跡なんかを巡るのが好きなんです。旧道と史跡の位置、地形などを総合的に見て、なぜこの場所にこの建物があったのか、などを自分なりに考察しています。ちなみに、城を見る時には城攻めをしている気持ちで妄想を膨らませています。手ごわかったのは熊本城と姫路城。あそこは何度トライしても攻め落とせませんでした。

Q. 転勤がキャリアに与えた影響はありますか?

A. 各県民性を理解することができます。

全国各地を転々とすることで、それぞれの土地の県民性を肌で感じることができます。大阪と東京の人が違うのと同じように、どんな地域にも独自の文化や気質があることが実際に暮らしてみればわかります。例えば、香川県だと讃岐うどんのおかげで昼食代が何百円ですみます。これが倹約志向に結びついているのではないか、マンション選びに影響しているのではないかと考えています。もちろん大真面目な分析ではなく、楽しく考察しているだけですが、土地ごとの価値観や県民性への理解が、もしかすると営業活動において、何らかの形で役立っているかもしれませんね。

Q. 転勤のメリット・デメリットを教えてください。

A. 3つのメリット、2つのデメリットがあります。

私にとって転勤のメリットは3つあります。一つは、旅行先として楽しめること。先ほど赴任先の観光地を徹底的に巡る話をしましたが、いわば旅行を楽しんでいるのと同じ。転勤の手当は、私にとっては旅行資金のようなものですね。二つ目は気分をリフレッシュできることです。仕事がうまくいかなくて落ち込むことは誰にでもあると思いますが、転勤のたびに気持ちをリセットして、新鮮な気持ちでスタートできます。三つ目は新しい趣味との出会いです。海が近いから釣りをはじめるなど、新たな楽しみが増えることもあります。一方、デメリットは2つあります。
一つは家具や家電の選択肢が限られることです。転勤先の住まいがどうなるかわからないので、ソファなど大型の家具や大型家電は買わないようにしています。もう一つは、時を経るにつれ学生時代の交友関係が希薄になることです。住所がよく変わりますので、連絡をとる機会が少なくなってきます。デメリットとして挙げるならばこのあたりですが、私の中で転勤は、先ほどお話した人生を豊かにするメリットの方が大きいものであると感じています。

Q. 転勤に関して家族の反応はどうでしたか?

A. 夫婦揃って楽しんでいます。

私は、基本的に単身赴任は経験していません。転勤になれば、夫婦揃って引っ越しすることに決めています。妻も転勤族の家庭で育ったため、転勤に対する抵抗は少ないようで、新しい土地に行くことになってもサバサバしていて、むしろ楽しんでいるみたいです。休日には二人で揃って観光地巡りをしているので、夫婦一緒に日本の各地を旅行している、とも言えます。

Q. こんなところに転勤したいという希望はありますか?

A. 次の転勤を熱望しています!

まだ行ったことがない場所に行きたいですね。仕事の都合上、ある程度の規模の地方都市で、マンション分譲が見込めるエリアであることが前提になるので、候補としては長野や栃木、仙台あたりでしょうか。そうなると東日本がいいかなぁ。高松にはもう4年もいるので、行くべき観光スポットがなくなってしまいました。今、転勤を熱望しているところです!

※上記の内容はすべて取材当時(2025年5月)の情報になりますのでご了承ください。

マンション販売営業職 3年目

若手社員

R.Y

マンション販売営業職 3年目

Q. 今までの転勤経験について教えてください。

A. まだ3回、もっと転勤したいです。

最初の配属先は高松でしたが、6カ月ほどで松本に転勤になり、約1年後に現在の水戸に赴任しました。今は3番目の赴任地ということになります。私は地元の埼玉から東京の学校に通っていたので、埼玉と東京のことしか知りませんでした。だから働くなら、日本のいろいろな場所に転勤できる仕事がいいと考えていました。でも、地域に密着しながら展開している会社は案外少ないんですよね。日本のさまざまな地域に根を張って分譲マンションを提供している穴吹工務店は、私の理想どおりでした。

Q. 初めて転勤の話を聞いた時、正直どう思いましたか?

A. 「やった!」と思いました。

初めての転勤先である松本行きが決まったときの正直な気持ちは「やった!」です。元々スノーボードが趣味だったのですが、埼玉からだと気軽に滑りに行ける場所がありませんでした。松本なら山が近いから「滑りたいときに、すぐに行けるぞ!」と魅力的に感じたのです。実際、30分くらいでゲレンデに到着するので、天気のいい日だけを選んでスノーボードができて最高でしたね。初対面の人たちと一緒に働くことに不安はありましたが、すぐにチームに受け入れてもらえたので、仕事も趣味も全力で楽しめました。松本は、水が美味しくて、空気がすっきり澄んでいます。大げさに感じるかもしれませんが、これは本当です!

Q. 転勤先での暮らし方を教えてください

A. その地域での生活を楽しんでいます。

高松ではうどん巡りをして、松本ではスノーボードや山登りのほか、そば巡りをしていました。水戸はまだ開拓中ですが、海が近いので海釣りを始めています。海のない埼玉に暮らしていたので、海がそばにある生活に憧れがありましたが、その夢が叶いましたね。転勤は、旅行よりも地域のことを深く知ることができます。例えばグルメにしても、有名店ではなく地元の人だけが知っている穴場に行くことができます。普段からお客さまや先輩からおすすめされた店に足を運ぶようにしていますが、先日はお客さまに教えてもらって、ひたちなか市の伊勢エビのお店に行きました。感動的なおいしさでした。こういう出会いがあるのも転勤のおもしろさです。

Q. 転勤がキャリアに与えた影響はありますか?

A. 社会人としての視野が広がります。

まだ3年目なのでキャリアへの影響はよくわかりませんが、学びの機会は多いと実感しています。転勤のたびに異なる先輩と働くことができるので、営業スタイルやお客さまへの接し方、言い回しなど、それぞれの良いところを吸収することができます。「この人のこういうところをまねしたい」という具体的な目標がたくさん見つかりますね。それと、地域ごとに土地柄があって、県民性とか価値観などが少しずつ違います。その中でお客さまと密接に関わっていくので、いろいろな考え方やニーズを知って視野が広がっているように思います。これからの仕事に生かしていきたいです。

Q. 転勤のメリット・デメリットを教えてください。

A. 引っ越しさえなければ、転勤は最高です。

私が感じる転勤のメリットは、「発見があること」です。ガイドブックには載っていない穴場の店や、地元の人しか知らないアクティビティなど、数日間の旅行ではなかなか体験できないことを味わえるのが魅力です。それに、地域ネタをきっかけにお客さまとの距離が縮まることもあります。先日も水戸のお客さまと話していたときに、その方が松本出身とわかり、松本の話で盛り上がったことがありました。一気に関係が深まったので、これからも転勤トークの引き出しを増やしていきたいと思います。一方で、デメリットは「引っ越し」。これに尽きます。荷造りや荷ほどきはもちろん、繁忙期にあたると引っ越し業者とのスケジュール調整もなかなか大変なのです。

Q. 転勤に関して家族の反応はどうでしたか?

A. 本人より楽しんでいるかも。

転勤のことを最初に家族に伝えたときは「高松に行ったと思ったら、もう松本なの?」と驚いていました。でも、すぐに応援してくれるようになりました。家族全員、埼玉以外で暮らしたことがないので、私よりも熱心に転勤先の情報を調べて「ここ有名らしいよ」と教えてくれます。それだけでなく、どうやら私の転勤先は、旅行の時の無料の宿泊場所だと思っているみたいなのです。実際に妹は高松にも松本にも旅行がてら遊びに来ました。私以上に家族が私の転勤を楽しんでいる可能性があります(笑)。

Q. こんなところに転勤したいという希望はありますか?

A. まだ知らない場所に行きたいです。

知らない場所で暮らすことに興味があるので、まだ行ったことがない場所ならどこでも大歓迎です。あえて言うなら、埼玉と近いけどまったく縁がなかった近県もいいですね。群馬とか山梨とか。その土地のことは、住んでみないとわからないですから。そして今よりもっと先の将来、たくさん経験を積んで実力を身に付けたあとは、地元の埼玉のマンションを担当して、地元に恩返ししたい気持ちがあります。

※上記の内容はすべて取材当時(2025年5月)の情報になりますのでご了承ください。