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もう出逢えない場所
文字通りの価値が販売の出遅れを救った

かつてない設計プランの多さは、それだけ設計時間に割かれ、同時に工期にも影響する。着工は冬。宮崎には降雪の苦労はないが、今回は地下工事で予想をはるかに上回る地下水の浸出に悩まされた。折りしも、正月を挟んで杭の打設を完了。いよいよ次の工程の根切りが始まった時である。工期を睨みつつ、水中ポンプを回し続けて水の排出に総力を挙げた。一旦ポンプを止めてしまうと、すぐに水が溜まってしまう。ポンプのフル稼働が求められ、交代で徹夜の作業に追われることもあった。
 そんな積み重ねを経て、最終段階で足場が外れ建物の外観が姿を現した時、施工チームの面々の胸に、言葉では言い尽くせない感動が拡がった。

 一方、販売チームにも苦労があった。この上ない立地のマンションが建つ。10年以上の経験を持つ営業の高城にとっても、いやが上でも期待が高まる物件であった。販売の苦労は無縁にも思えた。ところが、販売チームは出遅れてしまう。高城が短期応援先の福岡から、チームリーダーとして宮崎に戻ったのは秋のことだった。他のメンバーは新たに宮崎に転勤してきた社員ばかり。大型物件は2〜3ヶ月前から周知の準備を徹底するのが通例だが、その期間がなく、準備がほとんど出来なかったのである。結局、モデルルームの完成と同時に販売をする形に。営業自身が宮崎の市場を充分理解しないまま、いわばエンジンがかかっていない状態でのスタートであった。
「マンションは通常《立ち上がり、3割》という成約数の目標があります。この物件は126戸ですから30〜40戸が目標です。ところが実際には19戸のみの成約。非常に厳しい結果でした。」高城は振り返る。
 最高の物件だけにチームの焦りは大きかった。高城はチームリーダーとして部下を牽引しながらも不甲斐ない結果に悩んでいた。周知不足と段取り不足を認識し、その不足を補うべく奔走した。